岡堰(読み)おかぜき

日本歴史地名大系 「岡堰」の解説

岡堰
おかぜき

現大字岡西方で小貝こかい川から取水する堰。上流福岡ふくおか堰、下流豊田とよだ堰とともに小貝川三大堰の一つ。「取手町郷土史資料集」によれば関東郡代伊奈忠治が寛永七年(一六三〇)に着工し、これと同時に表郷おもてごう用水根井堀ねいぼり分水・裏郷用水・五箇村ごかむら用水・表郷悪水などが掘削された。同一一年には諸工事がほぼ完了し、検地が行われた。検地の対象となったのは岡村・和田わだ村・山王さんのう村・配松はいまつ村・神住かすみ村・中内なかうち村・椚木くぬぎ村・藤代村片町かたまち村・宮和田みやわだ村・平野ひらの村・押切おしきり村・高須たかす村・大留おおどめ村・神浦かんのうら村・渋沼しぶぬま村・小泉こいずみ村・百井戸ひやくいど村・米田よねだ村・谷中やなか村・中谷原なかやら村・小浮気こぶけ村・酒詰さかづめ村・毛有けあり(現藤代町の相馬郡分の全村)小文間おもんま村・吉田よしだ村・長兵衛ちようべえ新田・青柳あおやなぎ村・井野いの村・台宿だいしゆく村・桑原くわばら村・寺田てらだ(現取手市)の三二村で、その村高合計二万八一八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報