精選版 日本国語大辞典「尾鰭」の解説
お‐ひれ を‥【尾鰭】
〘名〙
① さかなの尾とひれ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※老嬢(1903)〈島崎藤村〉三「赤の御飯・尾鰭のついたもの、わざとの祝した七夜の翌朝」
③ よく体裁の整った、立派な外貌。威光。貫祿。
※狂歌・狂歌机の塵(1735)「鱗の生るを放つ一周忌我歌くずに尾鰭(ヒレ)なくとも」
④ (「おびれ」とも) 魚類および一部の水棲脊椎動物の正中鰭の一つ。からだの後端にあり、ふつう上下同形である。舵(かじ)の役目をする。〔生物学語彙(1884)〕
※唱歌・鯉のぼり(文部省唱歌)(1913)「ゆたかに振ふ尾鰭(ヲヒレ)には、物に動ぜぬ姿あり」
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