尾崎氏庭園(読み)おさきしていえん

日本歴史地名大系 「尾崎氏庭園」の解説

尾崎氏庭園
おさきしていえん

[現在地名]羽合町宇野 西屋敷

宇野うのの中央に位置し、安楽あんらく寺と相対する。大庄屋の建築様式が残る尾崎邸にある。国指定名勝。尾崎邸の書院明和安永(一七六四―八一)頃の建築とみられることから、庭園も同時期の作庭と考えられる。小池泉観賞式の庭園で、向かって左方に入込みがあり、ここに枯滝石組として三尊形式配石を用いている。書院前には自然石の手水鉢を配する。植栽は三〇種近く、萱葺入母屋の書院によく調和している。尾崎家は戦国大名大内氏の後裔と伝え、七代尾崎清右衛門は寛政一一年(一七九九)に宗旨庄屋、文化―天保(一八〇四―四四)にかけては大庄屋に任じられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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