羽合町(読み)はわいちよう

日本歴史地名大系 「羽合町」の解説

羽合町
はわいちよう

面積:一二・二二平方キロ

県のほぼ中央に位置し、日本海に面する。東はとまり村と東郷とうごう(面積四・〇八平方キロ)を挟み東郷町、南は東郷町および倉吉市、西は北条ほうじよう町に接する。南東部に広がる東郷池からは橋津はしづ川が流れ出し、蛇行して日本海に注ぐ。町域西端を天神川が北流し、北東部にはうまノ山がある。国道九号が町の中央部を通り、日本海沿いに泊村に至る。町域ほぼ中央で西に国道九号北条バイパス、南西部の田後たじり地区で倉吉市に至る国道一七九号を分岐する。羽合の地名は正嘉二年(一二五八)一一月に作成された東郷庄下地中分絵図にみえる伯井田に由来するとみられ、天正八年(一五八〇)と推定される七月八日の吉川元春書状(早稲田大学所蔵文書)には「河村郡羽合田」とみえる。

考古遺跡は天神川の河口付近に形成された砂丘地帯と、橋津川東岸の馬ノ山丘陵に分布する。砂丘地帯の遺跡は長瀬高浜ながせたかはま遺跡に代表されるもので、弥生時代前期に始まり、古墳時代には大集落が形成され、中世に至るまで墓地などとして継続する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報