小返(読み)こがえし

精選版 日本国語大辞典 「小返」の意味・読み・例文・類語

こ‐がえし ‥がへし【小返】

〘名〙 (「こ」は接頭語)
軍勢が退却する途中、一部の者が引き返して戦うこと。
※籾井家日記(1582頃)一(古事類苑・兵事一三)「凡そ今日の合戦十四度の掛合申伝へ候へども、大ぜり合は六ケ度、小返しの掛合は其数をしらず候」
芝居稽古事で、うろ覚えや不明な部分を繰り返し稽古すること。
役者論語(1776)続耳塵集「又小かへしとて、再遍けいこし」

こ‐がえり ‥がへり【小返】

〘名〙
軒桁(のきげた)隅木笠木など、角材上面につけた勾配の部分。
② いったん進んだものが少しあとへ戻ること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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