小祝神社(読み)おぼりじんじや

日本歴史地名大系 「小祝神社」の解説

小祝神社
おぼりじんじや

[現在地名]高崎市石原町 西半田

からす川の中流から下流になる辺りの右岸、川の氾濫原と西方に横たわる丘陵との中間に鎮座する。東隣には神宮寺であった石昌せきしよう寺がある。祭神は少彦名命、本地仏は文殊菩薩。旧郷社。鎮座地は古代片岡かたおか郡に属したと考えられ、「延喜式」神名帳に載る「小祝オハフリノ神社」に比定される。小祝神は「三代実録」元慶四年(八八〇)五月二五日条に正五位下小祝神とあるが、ほかに神階昇叙の記録はない。神名帳では小社の扱いであり、総社本「上野国神名帳」では鎮守一〇社中の七番目で正一位、一宮本・群書類従本では従一位。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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