小百村(読み)こびやくむら

日本歴史地名大系 「小百村」の解説

小百村
こびやくむら

[現在地名]今市市小百

北西から板穴いたな川に合流する小百川の谷沿いにある。北端部は女峰によほう山脈の東端部の月山がつさん(一二八七・二メートル)、東は佐下部さげぶ村、南・西は瀬尾せのお村。集落は南端小百川扇状地の北部に下之沢しものさわ・大工内など八字が点在し、上流小休戸こやすどの集落がある。同地を通る山道大笹おおざさ峠を越え、塩谷郡くり山に至る。河内かわち郡北西端の村。日光山往古社領六十六郷のうちにみえる「小比矢久郷」が当地とされ、座禅ざぜん院領(日光山常行三昧堂新造大過去帳)。元和六年(一六二〇)徳川秀忠により東照大権現社領として寄進された。同年の東照宮領目録(日光山御宮方書物之写)に小百村とあり、三〇〇石余。慶安郷帳では畑高二九〇石。寛永二一年(一六四四)名寄帳(石岡公一文書)では名請人は三〇人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android