小津神社(読み)おづじんじや

日本歴史地名大系 「小津神社」の解説

小津神社
おづじんじや

[現在地名]守山市杉江町

祭神は宇賀之御魂うかのみたま命・小津君。旧県社で、「延喜式」神名帳記載の野洲やす郡九座の一つ「小津ヲツノ神社」に比定される。本殿は大宮とよばれ、摂社には二宮・三宮があり、二宮には須佐之男すさのお命・三宮には大市姫おおいちひめ命が祀られる。社伝によると成務天皇のとき日本武やまとたける尊の孫小津君がこの地を開き、小津氏が五穀の神である宇賀之御魂命と小津氏の祖神を奉斎したのに始まるという。武家崇敬も厚く、応仁の乱の頃、社殿・堂舎が戦火に見舞われた際には六角高頼が再興したという。境内末社に地主じぬし神社・稲荷神社・天満神社などがあるが、地主神社は境内中央にあって、本社の大宮に次いで「小津さま」と称される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android