精選版 日本国語大辞典 「小歌・小唄」の意味・読み・例文・類語
こ‐うた【小歌・小唄】
※琴歌譜(9C前)長埴安振「自余小歌同二十一月節一」
※太平記(14C後)二二「篠塚些も騒がず、小歌にて閑々(しづしづ)と落行けるを」
③ 江戸時代、俗謡小曲の総称。上方では「小歌」江戸では「小唄」と書くことが多かった。三味線を伴奏に使い、自由リズムでなく、ほとんど拍子にはまる曲となったことが、室町以前と違う。現在の小唄は、江戸小唄または早間(はやま)小唄といわれ、江戸末期に端唄(はうた)から派生し、明治時代以降流行した。
※仮名草子・身の鏡(1659)中「ただ酒のふて、小歌(コウタ)こそおもしろけれと」
④ 能・狂言の中で、室町時代の俗謡を取り入れた部分。
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