小林永濯(読み)こばやし えいたく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小林永濯」の解説

小林永濯 こばやし-えいたく

1843-1890 幕末-明治時代の画家
天保(てんぽう)14年3月23日生まれ。狩野永悳(かのう-えいとく)にまなび,近江(おうみ)(滋賀県)彦根藩主井伊家につかえる。維新後は浮世絵や新聞の挿絵を手がけ,明治20年新吉原灯籠(とうろう)会の灯籠に月岡芳年(よしとし)とともに歴史画をえがいた。明治23年5月27日死去。48歳。江戸出身。名は徳宜。通称は秀次郎。号は鮮斎。著作に「万物雛形画譜」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小林永濯の言及

【絵本】より

…そのうち1885‐92年に20冊の多色木版私装本《日本昔噺(むかしばなし)シリーズ》が長谷川武次郎によって出版された。内容は江戸時代の日本の昔話を在留外国人に諸国語に訳させ,小林永濯(えいたく)らの絵で挿絵をつけ,和紙をちりめん紙に加工して,外人のみやげ物とし,海外にも売り出したものである。訳者のうちにヘボン,チェンバレンがおり,のちに小泉八雲(L.ハーン)も加わった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」