小太郎岩(読み)こたろういわ

日本歴史地名大系 「小太郎岩」の解説

小太郎岩
こたろういわ

[現在地名]曾爾村大字伊賀見小字小太郎岩

三重県県境に近い奥香落おくこおち渓谷に沿って立つ高さ三〇〇メートルの大絶壁。豪壮な峡谷美をなし、「小太郎落し」ともいう。平安末期、伊賀国黒田くろだ庄一之井の道観長者の次男小太郎は零落してこの付近で女中お竜と住んでいたが、一家乗取りを謀ったお竜を岩の断崖から突落して母親と姉の時姫が殺された仇を討ったと伝え、岩の名もこれによるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android