射出・差出(読み)さしでる

精選版 日本国語大辞典 「射出・差出」の意味・読み・例文・類語

さし‐・でる【射出・差出】

〘自ダ下一〙
[一] (「さし」は光が照射する意) =さしいず(差出)(一)(一)
※鮫(1963)〈真継伸彦〉一「さしでる光の条が、兄者を呑んだ海原一面を、赤ばんだ黄金色に染めていた」
[二] (「さし」は接頭語)
① =さしいず(差出)(一)(二)①
義経記(室町中か)二「法眼のかたへはさし出たまはず」
② =さしいず(差出)(一)(二)②
※土井本周易抄(1477)三「主人につかわれて、主人を本にして、我はさしでぬなりに譬ぞ」
③ つき出る。突出する。
※古活字本毛詩抄(17C前)一一「家のすみ木などくみ物らんかんのさしてたやうな処は」

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