富の久蔵(読み)とみの きゅうぞう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「富の久蔵」の解説

富の久蔵 とみの-きゅうぞう

落語富久」の主人公
江戸日本橋幇間(ほうかん)。酒の失敗旦那をおこらせくすぶっているときに富札をかう。旦那の家の近く火事にかけつけ出入りをゆるされるが,その間に自分の長屋が火事にあう。富札は千両あたるが,肝心の札がやけてしまったとがっかりしていると,近所鳶頭(とびかしら)が札のはいった神棚をはこびだしてくれていたことがわかる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例