寄掛(読み)よせかける

精選版 日本国語大辞典 「寄掛」の意味・読み・例文・類語

よせ‐か・ける【寄掛】

[1] 〘他カ下一〙 よせか・く 〘他カ下二〙 近くへ寄せて立てかける。もたせかける。
源氏(1001‐14頃)東屋屏風の、袋に入れ込めたる、所々によせかけ」
[2] 〘自カ下一〙 よせか・く 〘自カ下二〙 波、軍勢などが押し寄せる。
※後拾遺(1086)恋二・六七三「ちかの浦に浪よせかくるここちしてひるまなくてもくらしつるかな〈藤原道信〉」

よせ‐かけ【寄掛】

〘名〙
① 寄せかけること。また、寄せかけたもの。
② 土蔵造りの壁を保護するために、外側に設ける板張りおおい

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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