宝馬古墳群(読み)ほうまこふんぐん

日本歴史地名大系 「宝馬古墳群」の解説

宝馬古墳群
ほうまこふんぐん

[現在地名]芝山町山田・大台など

木戸きど川上流域左岸の台地上に所在する大古墳群で、前方後円墳一三基・円墳一八〇基以上にのぼる多数の古墳が確認されていたが、すでに三分の二以上は消滅している。前方後円墳はいずれも墳丘長三〇―四〇メートル級の小規模なものである。これまでに調査された前方後円墳のうち、三五号墳(宝馬古墳)は墳丘長約三〇メートルで箱形石棺を有し鉄鏃出土、墳丘に円筒・人物・器財埴輪をめぐらせる。六五号墳(瓢塚古墳)は墳丘長三五メートルで横穴式石室を有し、銅鋺・直刀・金銅耳環・鉄鏃・棗玉・ガラス玉が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android