宗英寺(読み)そうえいじ

日本歴史地名大系 「宗英寺」の解説

宗英寺
そうえいじ

[現在地名]会津若松市天寧寺町

天寧寺てんねいじ町の南側、川右岸にあり、寺の西を宇都宮へ向かう街道が通っていた。瑞雲山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。天正八年(一五八〇)蘆名盛氏が死去し、小田おだ村に葬り、この寺に盛氏の木像を安置した。同一七年蘆名義広は磨上原の合戦で敗れ、この盛氏像を奉じて常陸国へ逃れた。その後僧観悦が盛氏像を携えて会津に帰り、城下に庵室を結んでこれを祀った。この庵の場所は不明。慶長七年(一六〇二)現在地に移り、元和六年(一六二〇)当寺を開山した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報