宗像八幡宮(読み)むなかたはちまんぐう

日本歴史地名大系 「宗像八幡宮」の解説

宗像八幡宮
むなかたはちまんぐう

[現在地名]峰町佐賀

宮の原みやのばる鎮座。法人名は和多都美わたつみ神社。旧村社。祭神神功皇后と宗像三神。文永四年(一二六七)二月二〇日の講師某注進状写(下津八幡宮文書)に「佐賀宗形宮司僧義勢」とみえ、対馬の宗像祭祀のなかで最も由緒がある。康正三年(一四五七)「三根之郡宗像宮司職」が治部殿に安堵され(同年六月六日「宗盛直安堵書下」三根郷給人等判物写)、応仁二年(一四六八)には「佐賀津宗像宮」が宮司に安堵されている(同年八月一五日「宗貞国安堵書下」同判物写)。貞享三年(一六八六)の神社誌に宗像八幡宮とあり、神体は高四寸六分の鍮阿弥陀仏で、島主が佐賀さかに居館を構えていた時代に筑前国から勧請したという所伝を載せる。以前は屋敷・石垣などは郡の負担で修造し、祭礼は一月七日・八月一五日・一一月一日で、宗貞盛から大般若経が寄進されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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