安房城跡(読み)あんぼうじようあと

日本歴史地名大系 「安房城跡」の解説

安房城跡
あんぼうじようあと

[現在地名]屋久町安房

安房川の河口右岸にある。標高六一メートルを最高地点とする北西から南東に延びた台地の先端を主とする山城。天文一二年(一五四三)屋久島をめぐる種子島氏と禰寝氏の合戦の際に禰寝氏によって築かれた。翌一三年一月、種子島勢は島から禰寝勢を一掃しようとして楠川くすがわ(現上屋久町)に上陸し宮之浦みやのうら(現同上)を攻略した。これに対してそれまで「安房・芋生」にいた禰寝勢も永田ながた(長田城、現同上)に入った。種子島勢は永田城に向かい、謀略によって同城を開かせた(以上、種子島家譜)

安房城跡
あんぼうじようあと

[現在地名]鉾田町安房 三階

七瀬ななせ川東岸の丘陵突端に位置する。三階城とも称する。城主安房氏は常陸大掾氏の一族、徳宿秀幹の四子幹直が当地に分出したのが初めで(烟田系図)、以来城郭を構え近隣を支配し、建武二年(一三三五)・永和三年(一三七七)に安房幹詮は鹿島神宮の大使役を勤仕している(「鹿島大使役記」安得虎子)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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