安志藩陣屋跡(読み)あんじはんじんやあと

日本歴史地名大系 「安志藩陣屋跡」の解説

安志藩陣屋跡
あんじはんじんやあと

[現在地名]安富町安志

五庵ごあんにあった安志藩の陣屋。享保元年(一七一六)九月に豊前中津藩主小笠原氏長が六歳で没し、無嗣廃絶となるが、祖先功労のゆえをもって同年一〇月その弟小笠原長興は一万石を与えられ、安志に移されて立藩した(恩栄録・廃絶録)。陣屋は安志村五庵に置かれ、幕末に至った。藩主は長興―長逵―長為―長禎―長武―棟幹(貞幹)小笠原貞孚と続き(「小笠原家譜」東京大学史料編纂所蔵)、領村は宍粟郡内一八ヵ村・佐用郡内一〇ヵ村・赤穂郡内一八ヵ村の計一万石が三郡に散在していた(享保二年「徳川吉宗領知朱印状」小笠原家文書)。延享三年(一七四六)の小笠原長逵知行目録(同文書)には宍粟郡のうち一八ヵ村・高五千一四一石余、佐用郡のうち一〇ヵ村・高二千三三〇石余、赤穂郡のうち一八ヵ村・高二千五二七石余の村名が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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