安井九兵衛請所(読み)やすいくへえうけしよ

日本歴史地名大系 「安井九兵衛請所」の解説

安井九兵衛請所
やすいくへえうけしよ

[現在地名]福島区野田のだ六丁目・吉野よしの五丁目

南中島みなみなかじま西端のさか川に沿い、東と北は下福島しもふくしま・野田両村に接する。当地はもと下福島・野田両村領の外島そとじまとよばれる堤外地であったが、元禄一一年(一六九八)堀江ほりえ川の開削に伴う道頓堀どうとんぼり下流南岸の材木置場収公の代地として、同川開削に尽力したといわれる安井九兵衛と平野次郎兵衛に使用権が与えられ、当初は安井九兵衛・平野次郎兵衛請所と称したが、のち平野家の断絶により安井九兵衛請所と称されるようになった。その地は主として材木置場に用いられた(享和二年「安井家由緒書」安井家文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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