百科事典マイペディア 「宇部[市]」の意味・わかりやすい解説 宇部[市]【うべ】 山口県西部,周防灘(すおうなだ)に臨む市。1921年市制。明治以後宇部炭田の採炭が本格化,炭鉱町として急速に発展した。宇部式組合組織,共同議会などを中心に地域開発が進められ,金属,鉄鋼,セメント,ソーダ,硫安など一連の石炭コンビナートの形成,炭坑の廃土を埋立に利用した宇部港の整備が行われ,海底炭田の開発も進んだ。1967年全炭坑が閉山,代わって石油化学工業の導入による再発展が計られた。近年は北部の丘陵地帯に先端技術産業を中心としたテクノポリスの建設が進められている。山陽本線,宇部線,小野田線が通じ,山口宇部空港,山口大学工学部・医学部がある。2004年11月厚狭郡楠町を編入。286.65km2。17万3772人(2010)。→関連項目山口炭田 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報