宇品島(読み)うじなじま

日本歴史地名大系 「宇品島」の解説

宇品島
うじなじま

[現在地名]南区元宇品町

仁保にほ島西南の広島湾に浮ぶ小島であったが、明治二二年(一八八九)の宇品築港の際陸続きになった。周囲約三キロで平地は少なく、最高所は標高五二メートル。

近世には仁保島村に属し、文化―文政期(一八〇四―三〇)には戸数四〇を数えた(芸藩通志)。広島藩御覚書帖によると、広島藩領内浦島船繋一五ヵ所の一つとして宇治名うじながあげられている。また「芸藩志拾遺」には「沿海諸島より船舶に拠り広島へ運輸せんと欲する者にあ□ては、必ず宇品島なる山方出張所に廻送し、積載薪□□多寡に拠り、十歩銀の称にて税を徴収す」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「宇品島」の解説

宇品島

広島県広島市南区、宇品港にある架橋島。明治期の開発により本土と橋で結ばれた。戦時中陸軍の輸送拠点となり、現在も高射砲台跡や倉庫一部が保存されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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