宇加塚村(読み)うかづかむら

日本歴史地名大系 「宇加塚村」の解説

宇加塚村
うかづかむら

[現在地名]能都町宇加塚

矢波やなみ村の北東に位置し、集落東方の宇加塚峠を経て藤波ふじなみ村に至る。北西部を町野まちの川の支流上町かんまち川が流れる。かつて天台宗の大寺大乗だいじよう寺があったがのち廃寺となり、宇賀塚・経塚・銭塚といった塚があったのが村名由来とされ(能登名跡志・能登志徴)、宇賀塚は宇賀(稲)神を祀るという。正保郷帳では高二五八石余、田方一四町八反余・畑方二町三反余。承応三年(一六五四)の村御印の高二八一石余、免三ツ四歩(能登奥両郡収納帳)。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高二九二石、免四ツ三歩、小物成は山役七五匁、鳥役一匁(出来)であった(三箇国高物成帳)。大乗寺の寺号を継承したとされる浄土宗大乗寺は、元和九年(一六二三)文慶の建立とされる(貞享二年寺社由緒書上など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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