普及版 字通 「嬪(漢字)」の読み・字形・画数・意味
嬪
17画
[字訓] そう・そばめ
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 形声
声符は(賓)(ひん)。は神を賓迎する礼を示す字であるから、嬪の初義は、神を迎え、神によりそう女をいうものであろう。〔説文〕十二下に「するなり」と双声を以て解し、〔爾雅、釈親〕に「なり」、また〔釈名、釈親属〕に「天子の妾に嬪り。嬪はなり。妾の中、せらるるなり」と妾御の意とする。天子に九嬪あり、のち女官の名に用いる。〔礼記、曲礼下〕に「生にはと曰ひ、母と曰ひ、妻と曰ふ。死には考と曰ひ、妣(ひ)と曰ひ、嬪と曰ふ」とあって、死者の美号とする。
[訓義]
1. そう、よりそう、神につかえる女。
2. そばめ、天子のそばめ、つま。
3. 婦人、女官。
4. 賓と通用する。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕嬪 ヨメツカヘ・ナイシ 〔字鏡集〕嬪 ヨメツカヘス・ヨメ
[熟語]
嬪娥▶・嬪妓▶・嬪御▶・嬪侍▶・嬪従▶・嬪妾▶・嬪▶・嬪人▶・嬪然▶・嬪則▶・嬪徳▶・嬪妃▶・嬪▶・嬪儷▶
[下接語]
貴嬪・九嬪・玉嬪・三嬪・衆嬪・庶嬪・妃嬪・肥嬪・来嬪・良嬪
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報