普及版 字通 「娠(漢字)」の読み・字形・画数・意味
娠
常用漢字 10画
[字訓] はらむ・みごもる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は辰(しん)。辰は蜃。辰に動くものの意がある。〔説文〕十二下に「女妊(はら)みて身動くなり」とする。また「一に曰く、女隷、之れを娠と謂ふ」とみえるが、その義の字は(しん)。〔説文新附〕八上に「は子なり」とあって、僕をいう字である。〔方言、三〕に官俾女廝(じよし)(召使い)を娠というとみえる。
[訓義]
1. はらむ、みごもる。
2. と通じ、はしため、めしつかい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕娠 ハラム・フルフ・オゴク
[語系]
娠・身・sjienは同声。身は妊婦の側身形。はその後起の字。娠は身の形声の字である。
[熟語]
娠母▶
[下接語]
妊娠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報