娘(漢字)

普及版 字通 「娘(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(異体字)孃
人名用漢字 20画

[字音] ジョウ(ヂャウ)
[字訓] むすめ・はは

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
正字は孃(嬢)に作り、襄(じよう)声。〔説文〕十二下に「煩擾(はんぜう)なり」とし、また「一に曰く、肥大なり」という。娘はその俗字とされるが、もと用義の異なる字であった。隋・唐のころから「娘子」の語が用いられ、隋に娘子軍があった。娘娘(にやんにやん)は母、娘娘は子授けの神とされ、その祭は殷賑を極めた。

[訓義]
1. むすめ。
2. はは。

[古辞書の訓]
和名抄〕娘 无須女(むすめ)〔名義抄〕娘 ムスメ・ヨキヲウナ/孃 ヲウナメ・ハハ・ヲナミ(ミナ)・ウ(ヲ)ミナ

[語系]
娘の本字は孃njiang。〔説文〕に「煩擾なり」とあるのは擾njiu、攘njiangの義。また「一に曰く、肥大なり」というのは、njiangの義である。

[熟語]
娘行・娘子・娘娘
[下接語]
花娘・嬌娘・姑娘・小娘・大娘・貞娘・爺娘・令娘・老娘

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報