太敷(読み)ふとしく

精選版 日本国語大辞典 「太敷」の意味・読み・例文・類語

ふと‐し・く【太敷】

〘他カ四〙 (「ふと」は美称)
宮殿などの柱をしっかりとゆるがないように地に打ちこむ。宮殿を壮大に造営することにいう。ふとしきたつ。ふとしりたつ。ふとしる。ふとたかしく。
万葉(8C後)一・三六吉野の国の 花散らふ 秋津野辺宮柱 太敷(ふとしき)ませば」
② 居を定めて天下を統治する。ふとしる。
※万葉(8C後)一・四五「高照らす 日の皇子 神ながら 神さびせすと 太敷(ふとしか)す 京を置きて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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