天王様(読み)てんのうさま

精選版 日本国語大辞典 「天王様」の意味・読み・例文・類語

てんのう‐さま テンワウ‥【天王様】

(「さま」は接尾語)
[1] 〘名〙
① 牛頭(ごず)天王をまつる社。また、その祭。
歌舞伎傾城壬生大念仏(1702)中「福山の天王様へ七日参りをささっしゃります」
② 江戸後期、神道者風の身なりをして、天狗の面をかぶり、「牛頭天王」と書いた赤い紙札を配りながら、「わいわい天王、はやすがお好き」とはやしたてて、一文ずつ銭をもらって歩いた者。わいわい天王。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「ソリャまくまくよ、天王(テンノウ)さまはトいふ形だネ」
[2] 愛知県津島市にある津島神社通称

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