大麓(読み)たいろく

精選版 日本国語大辞典 「大麓」の意味・読み・例文・類語

たい‐ろく【大麓】

〘名〙
① (「だいろく」とも) 大きな山麓。山すその大きな林。
※本朝文粋(1060頃)三・立神詞〈三善清行〉「大麓凝規。望祀之礼行矣」 〔書経‐舜典〕
② (①の書経例が、舜が山川の事を治めて治績をあげたことを示し、それによって堯が天下の政を舜にゆだねたとされるところから) 天下の政を執ること。大いに天下を治めること。また、天下の政。〔後漢書‐后紀上・鄧皇后〕
③ (②から) 摂政(せっしょう)の唐名。
本朝続文粋(1142‐55頃)四・法性寺禅定前大相国公辞摂政表〈藤原敦光〉「陛下受図之初、託叡旨以摂行庶務〈略〉入大麓而一時易惑」

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普及版 字通 「大麓」の読み・字形・画数・意味

【大麓】たいろく

山麓の茂み。舜が治績を示したところ。のち、官名に用いる。〔書、舜典〕大麓に(い)るれば、烈風雷雨にもはず。曰く、~乃(なんぢ)の言、績とすべきを(いた)すこと三、~汝位に陟(のぼ)れと。

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