大釈村(読み)だいしやかむら

日本歴史地名大系 「大釈村」の解説

大釈
だいしやかむら

[現在地名]浪岡町大釈迦

梵珠ぼんじゆ山南麓にあり、北東は山を越えて津軽坂つがるさか(現青森市)、東は長沼ながぬま村、北は柳久保やなぎくぼ村、南は徳才子とくさいし村、西は山越前田野目まえたのめ(現五所川原市)に接する。

鞠野沢まりのさわ(現五所川原市)とともに高野千坊の中心地で、梵珠山への登山口であったという。また外ヶ浜そとがはまの押えとしての要害でもあり、戦国時代には北畠氏四天王の一人奥寺万助の居城があった(津軽一統志)。村名の起りとなった釈迦堂は梵珠山上にあったが、寛永七年(一六三〇)麓にも建立され、その後山上の釈迦像も下におろされたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android