大迎新田(読み)おおむかえしんでん

日本歴史地名大系 「大迎新田」の解説

大迎新田
おおむかえしんでん

[現在地名]豊栄市大迎

阿賀野川の自然堤防上にあり、東は長戸呂ながとろ村、北は大久保おおくぼ新田。正保国絵図に新発田藩領として村名があり、元禄郷帳の高一四二石余。元禄一五年(一七〇二)訴状(倉島家文書)によれば、「大迎村の義四拾八年以前溝口土佐守様沢海領御知行之節開発仕 五万堂新田と唱 高百四拾弐石五斗弐升壱合の村にて御座候」とあり、明暦元年(一六五五)の開発といわれる。耕地は当村と大久保新田長戸呂村の間の三日月湖を干拓したもので、寛文四年(一六六四)の沢海藩領分郷村高辻帳に小杉村の内大迎村とあり、高五一石七斗八合。周辺の村々がほとんど新発田藩領であるのに対して、新田は分家の沢海藩領であったため、開発および耕作のための用排水には軋轢が絶えなかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android