大福町(読み)だいふくちよう

日本歴史地名大系 「大福町」の解説

大福町
だいふくちよう

[現在地名]平戸市崎方町さきがたちよう 大福町

平戸城の北西いわい町の東、平戸浦の北岸にあり、本町ほんちよう通六ヵ町の一つ崎方町に属した。近世初期、町域を中心にオランダ商館が置かれたが、寛永一七年(一六四〇)幕府の命でオランダ商館が破却されたあとは海産物を主とした小売店が軒を連ねたという。元禄一〇年(一六九七)当時の諸商職は木挽一、常盤ときわ町と合せて飴屋二、祝町と合せて石切四、祝町・常盤町と三町合せて諸色振売小商人九・魚屋八・魚振売九・城下酒頭師(杜氏)三・日用取八、ほかに奥指があった(町方年鑑次第)。同一六年には懸年寄が谷川助左衛門、乙名が谷川惣右衛門(「役所手鑑」谷村家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報