大畑湊(読み)おおはたみなと

日本歴史地名大系 「大畑湊」の解説

大畑湊
おおはたみなと

[現在地名]大畑町大畑 湊村

下北半島の北海岸部のほぼ中央、大畑川河口に位置し、津軽海峡に面する。正保四年(一六四七)の南部領内総絵図に「大畑川湊 遠浅ニテ船出入不自由、是より松前之内萌野崎迄海上道規七里、此湊より大間迄海上道規五里」とある。永禄―天正(一五五八―九二)の頃からすでに檜を北国筋へ積出していたともいう(大畑町誌)。雑書の延宝三年(一六七五)一一月一八日条に「近年如被相定大平、大畑此所舟着湊にいたし諸材木等商売たるへし、杣取之もの勝手次第山入仕辺し」とあり、大平おおだいら(現むつ市)とともに材木の積出港に指定された。

田名部たなぶ七湊の一で、東廻・西廻両航路ならびに蝦夷地廻の接合点として船舶が輻湊した。寛文五年(一六六五)には四月までに船三六艘が入津(雑書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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