大畑川(読み)おおはたがわ

日本歴史地名大系 「大畑川」の解説

大畑川
おおはたがわ

下北半島中央部の朝比奈あさひな(八七四メートル)から北部のひうち(七八一・三メートル)へ至る下北山地中央稜線から流出する多くの沢を合して東流し、大畑で津軽海峡に注ぐ。全長約二九・五キロ。支流は大畑町のほぼ全域に広がり、流域がほとんど森林に覆われることもあって水量が豊かである。

正保四年(一六四七)の南部領内総絵図に「大畑川 舟渡広二十間深五尺」とみえ、寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」には「大畑川 十兵衛山ヨリ流入大畑海、此処舟渡」とある。延宝八年(一六八〇)の山津波で川筋の変化があった(原始謾筆風土年表)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報