大浦開山堂(読み)おおうらかいさんどう

日本歴史地名大系 「大浦開山堂」の解説

大浦開山堂
おおうらかいさんどう

[現在地名]小出町大浦

曹洞宗西福さいふく寺の境内にある。寺伝によれば天文年間(一五三二―五五)の開創で、開山は芳室祖春。しかし「南魚沼郡誌」によると、雷土いかづち(現南魚沼郡大和町)にかつて貞治元年(一三六二)創立の巌松がんしよう庵があった。開基は楡井孫九郎で、開山は真言宗の僧水沢。寺屋敷は四反余あったが、衰退して享徳元年(一四五二)智光のとき大浦に移り西福寺と改め、文明二年(一四七〇)法山見正のとき赤城山と号したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android