大島代官所跡(読み)おおしまだいかんしよあと

日本歴史地名大系 「大島代官所跡」の解説

大島代官所跡
おおしまだいかんしよあと

[現在地名]笠利町里

奄美諸島が鹿児島藩直轄領になるに伴って置かれた役所。仮屋と称する。慶長一八年(一六一三)鹿児島藩は大島に奉行を設置、笠利かさん村にその役所である仮屋を置いた。仮屋は寛永一〇年(一六三三)赴任の野津氏の時まで笠利村にあったが、同一二年からの吉岡氏の時に大熊でつくま(現名瀬市)に移っている。同一六年奉行は代官と改められ、これ以降は大島代官という。慶安二年(一六四九)着任の大島代官中村氏の代に仮屋は大熊村から赤木名はつきなに移され、のち転々とするが、寛文一二年(一六七二)再び当地に置かれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android