大山柏(読み)おおやま かしわ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大山柏」の解説

大山柏 おおやま-かしわ

1889-1969 大正-昭和時代の考古学者。
明治22年6月2日生まれ。大山巌次男。大正12年ヨーロッパに留学して,H.シュミットらに先史学をまなぶ。昭和初年東京青山に大山史前学研究所を設立。4年史前学会を創設し「史前学雑誌」を創刊旧石器の研究につくした。昭和44年8月20日死去。80歳。鹿児島県出身。陸軍士官学校卒。著作に「基礎史前学」「欧州旧石器時代」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大山柏の言及

【勝坂遺跡】より

…多摩丘陵と丹沢山地の間に広がる相模原台地の中央を南流する相模川左岸の,中位段丘面に立地し,湧水をはさむA,B,C,Dの4地点からなる。1926,27年に大山柏の史前学研究所が,東端のA地点を小発掘して,多数の〈厚手式土器〉,打製石斧を得た。この厚手式は,その後,阿玉台(おたまだい)式,加曾利E式と区別されて,本遺跡を標式とする勝坂式土器と呼ばれるようになった。…

※「大山柏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」