大富神社(読み)おおとみじんじや

日本歴史地名大系 「大富神社」の解説

大富神社
おおとみじんじや

[現在地名]豊前市四郎丸

なか川の左岸に鎮座する。旧県社。祭神住吉大神・宗像大神・八幡大神。「三代実録」貞観二年(八六〇)一〇月三日条に「授豊前国正六位上大富神従五位下」とみえ、この大富神を当社に比定する説がある。宗像八幡宮とも称し、当社蔵の「宗像八幡宮縁起」「宗像大明神宝鏡記」などによれば、天武天皇元年(六七二)創建という。鎌倉時代、宇佐宮弥勒寺領としての山田やまだ庄が成立して以来、同庄鎮守八幡社として一四ヵ村余の総社として崇拝されてきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報