大奈路村(読み)おおなろむら

日本歴史地名大系 「大奈路村」の解説

大奈路村
おおなろむら

[現在地名]大正町大奈路

西にしかわ村の東方西峰にしみね山の西側を南流する檮原ゆすはら川と、その東側を南流する中津なかつ川との合流点を中心に位置する。上山かみやま上分かみぶん一村。「土佐州郡志」は「東限芳川村界、西限津野大川(檮原川)、南限屋左瀬、北限小屋川内、東西十二町南北八町、戸凡十九、其土黒」と記す。

慶長二年(一五九七)上山郷地検帳に「大奈留内」として「竹谷村」「(古)見野々」とともに「大なろ村」がみえる。江戸時代の大奈路村はこの三地域を含むものと思われ、「大奈留」の検地面積は六町二反余。すべて「上山分」である。元禄郷帳では本田高六一石余。寛保郷帳によれば家数三四、人数一六七、馬一三、牛四、猟銃六。

大奈路村
おおなろむら

[現在地名]窪川町大奈路

仁井田にいだ川の下流曲流部、窪川村北方にあり、東は平串ひらぐし村。江戸時代に開発された新田村で、元禄地払帳には川井かわい(平串村)のうちとして大奈路村新田がみえ、高一二三石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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