大夫桟敷(読み)たゆうさじき

精選版 日本国語大辞典 「大夫桟敷」の意味・読み・例文・類語

たゆう‐さじき タイフ‥【大夫桟敷】

〘名〙
江戸時代劇場で、東西二階桟敷の舞台ぎわから数えて九間(けん)から六間の称で、大尽客土間眼下に見下すことのできる位置にあり、最高級の座席。たゆう。
※俳諧・山之端千句(1680)上「双六のもみにもふてそ買手共〈四友〉 太夫桟敷も不用也とて〈似春〉」
② 転じて、物をよく見ることのできる座席や場所をいう。また、単に最高の場所。
※雑俳・柳多留‐一七(1782)「太夫さしきだと日なたの薬とり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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