大和田遺跡（読み）おおわだいせき

日本歴史地名大系 「大和田遺跡」の解説

大和田遺跡
おおわだいせき

[現在地名]立川市柴崎町四丁目

多摩川の沖積低地に臨む青柳（あおやぎ）段丘縁辺部にあり、標高約九〇メートル、沖積面との比高八メートル。昭和二九年（一九五四）からの六次の調査により、縄文時代と奈良・平安時代の集落が確認されている。縄文時代では早期の撚糸文期の集落が遺跡の西寄りで発見され、竪穴住居跡四軒と集石遺構などが検出された。遺物は夏島式から稲荷台式系の土器、礫器・スタンプ形石器・磨石などの石器類が多く出土。縄文中期の集落は遺跡の東寄りに主体があり、勝坂式から加曾利E式期の竪穴住居跡一七軒と敷石住居跡二軒が発見され、遺物は多量の土器・石器のほか勝坂式の顔面把手などである。

コトバンクでは本文の一部を掲載しています。ジャパンナレッジをご利用いただくとすべての情報をご覧になれます。→ジャパンナレッジのご案内

出典　平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について　情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

AppStore

コトバンク for Android

GooglePlay