大和(広島県)(読み)だいわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大和(広島県)」の意味・わかりやすい解説

大和(広島県)
だいわ

広島県東部、賀茂郡(かもぐん)にあった旧町名(大和町(ちょう))。現在は三原市(みはらし)の一地区。1955年(昭和30)豊田(とよた)郡椹梨(くわなし)、大草(おおぐさ)の2村と世羅(せら)郡神田(かんだ)村が合併して豊田郡大和町となり、1956年賀茂郡に編入。2005年(平成17)大和町は三原市に合併。国道432号、486号が通じる。旧町域は吉備(きび)高原の平均標高400メートルの世羅台地にあり、椋梨(むくなし)川が台地を刻んで曲流している。米作中心の農業を営み、専業農家が多いが、近年、乳牛飼育や野菜栽培など多角的経営が図られている。特産品にモモハトムギがある。また、県営工業団地の造営や、隣接する三原市本郷町に広島空港が開港したことにより、工場の進出がみられる。南西部に椋梨ダムが完成し、貯水池白竜湖畔はスポーツ村公園がつくられるなど、レクリエーション化が進んでいる。

[北川建次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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