大井郷・大井庄(読み)おおいごう・おおいのしよう

日本歴史地名大系 「大井郷・大井庄」の解説

大井郷・大井庄
おおいごう・おおいのしよう

和名抄」久米郡大井郷の郷名を継ぐものか。遺称地は不明であるが、史料上に幻住げんじゆう(現旭町)南方一色みなみかたいしき村がみえ、明治二二年(一八八九)大井西村・大井東村が成立するので、現久米町の中央部から西側一帯に推定される。「三長記」建仁元年(一二〇一)七月五日条に大井郷とみえ、京都清閑せいかん(現東山区)法華堂領の久米庄庄司と国司藤原知家との間で相論となっており、国衙領であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android