夏目原村(読み)なつめはらむら

日本歴史地名大系 「夏目原村」の解説

夏目原村
なつめはらむら

[現在地名]御坂町夏目原

かね川扇状地に位置し、西は二之宮にのみや村。天正一〇年(一五八二)一二月三日の徳川家印判状写(「士籍編入願に添付せる古文書一覧」若尾資料)に「夏目原」とみえ、地内の七貫文が石原主水祐守繁に本領として安堵された。同一一年四月一九日には地内の二〇〇文が神座山じんざさん(檜峯神社)(「徳川家康印判状写」御庫本古文書纂)、五〇〇文が二宮に安堵された(「徳川家康判物」甲斐二宮神社文書)。「天正年中二宮祭礼帳」には「棗原」の番匠民部右衛門の名がみえ、春・冬二度の御幸御帰の祭を負担している。同二〇年二月一四日の加藤光政身延山末寺屋敷免許状(久遠寺文書)に「なつめ原光林坊」が載る。

慶長古高帳に夏目原とみえ高二六五石余、幕府領。ほかに八幡領三石余。貞享二年采地簿(臆乗鈔)には旗本井手・朝比奈大窪の三家がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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