壇上伽藍(読み)だんじようがらん

日本歴史地名大系 「壇上伽藍」の解説

壇上伽藍
だんじようがらん

高野一山の総門だい門を通り、大門だいもん通を東行すると北側にある一段高い地。ここに伽藍が建立され、高野山の宗教上の中心地である奥院とともに両壇とよばれる二大聖地である。壇上には南面するこん堂を中心として、西に御社ごしやおよび拝殿山王さんのう院、南東六角ろつかく経蔵、北西西さい塔および鐘楼があり、それより東へ孔雀くじやく堂・准胝じゆんてい堂・御影みえ堂が並び、金堂北西角と御影堂の間に三鈷さんこの松がある。金堂東北方だい塔、その東の一段低い地に愛染あいぜん堂・大会だいえ堂・三昧さんまい堂、金堂の南東に鐘楼・納経所、その東に不動ふどう堂が建つ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の壇上伽藍の言及

【高野山】より

…山内は杉木立に代表される森林と,密教文化財が多く存在し,国宝,重要文化財をはじめ,文化財は2万点近くにのぼる(図)。【水田 義一】
[歴史]
 高野山は,宗教的には大門から壇上伽藍を経て奥之院に至る,塔頭子院を含めた一山全域を指す。〈高野山〉の地名の初見は,816年(弘仁7)6月19日の弘法大師空海の上表文である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」