塩瀬村(読み)しおせむら

日本歴史地名大系 「塩瀬村」の解説

塩瀬村
しおせむら

[現在地名]大月市梁川町塩瀬やながわまちしおせ

桂川を挟んで新倉あらくら村の南、同川右岸の河岸段丘上に位置する。「甲斐国志」は枝郷に大保呂おおほろ清水しみず金畑かねばた中野なかの・新井・下村山中をあげるが、文化三年(一八〇六)村絵図(都留市蔵)には大保呂はなく、清水が二ヵ所ある。このうち山寄りの清水が大保呂にあたり、同所は現在も清水と称している。また同絵図では枝郷山中には人家がみえず、畑となっている。高札場は金畑に描かれ、南方秋山あきやま(現秋山村)へ至る峠道もみえる。

塩瀬村
しおせむら

[現在地名]鳳来町塩瀬

集落はともえ川に沿い、上一色かみいつしき村の西に接する。西は大和田おおわだ村、南は荒原あわら(ともに現作手村)に接する。永正(一五〇四―二一)の頃、塩瀬宮内左衛門資時・左馬助直資・甚兵衛久次の三代が領有。天正一八年(一五九〇)吉田藩領、慶長五年(一六〇〇)徳川氏領、同八年幕府領、寛永一七年(一六四〇)新城水野氏領、慶安元年(一六四八)海老菅沼氏領。明治一一年(一八七八)の田一三町一反余、畑九町二反、山林二一九町一反。農閑期女は衣織、男は炭焼を業とした(塩瀬村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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