城川原村(読み)じようがわらむら

日本歴史地名大系 「城川原村」の解説

城川原村
じようがわらむら

[現在地名]富山市城川原一―三丁目・城川原・豊城町とよしろちよう豊城新町とよしろしんまち豊島町とよしまちようなど

神通川右岸に近い平地に位置し、岩瀬いわせ街道の東に沿う。北東広田上野新ひろたうわのしん村。村名はかつて轡田豊後守の城塁があったとの伝承による。文明一四年(一四八二)九月一八日、京都浄土寺門跡の奥坊宗範は「越中国城河原」の年貢一〇石を担保として近江の立入貞久に貸与した借銭一〇貫文について幕府に訴えている(賦引付)。天正一〇年(一五八二)二月一〇日の知行方目録(越佐史料所収川辺氏旧記)によると、上杉景勝が神保信包に「しやうのかわら」一円などを与えている。

城川原村
じようがわらむら

[現在地名]柏崎市上条じようじよう

川を挟み川西の村と川東の村からなる。もとはすべて川東に集落があり、農作業のために西へ移動したといわれる。「白川風土記」では川東に一三軒、川西に一〇軒とある。東は小田山こだやま新田、西は黒滝くろたき村、南は古町ふるまち村、北は新道しんどう村と入交じる。黒滝に上条上杉氏の居城があった頃は当村に家中屋敷があったといわれる。近世は元和二年(一六一六)から同四年の長峰藩牧野忠成領以外は高田藩に属し、以後柏崎町と同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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