坂口新田村(読み)さかぐちしんでんむら

日本歴史地名大系 「坂口新田村」の解説

坂口新田村
さかぐちしんでんむら

[現在地名]牟礼村大字坂口

高坂こうさか村の東南部、坂中さかなか峠の登り口にある高坂村の枝郷。元禄郷帳に高坂村枝郷として初めて村高四四石余として記載されているので、その新田開発は近世初期に属する。以後、天保郷帳で五四石余に増え、明治八年(一八七五)の高坂村などとの合併時には天保郷帳と同高で、戸口は一四戸、六一人であった(「信州村々合併伺」長野県庁蔵)

村名どおり、坂中峠の坂口(本)に開かれた新田村であるが、開拓余地が少なく、村高もほとんど増加していない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報