国際協調主義(読み)コクサイキョウチョウシュギ

デジタル大辞泉 「国際協調主義」の意味・読み・例文・類語

こくさいきょうちょう‐しゅぎ〔コクサイケフテウ‐〕【国際協調主義】

自国利益のみを追求するのではなく、国際社会の中で諸外国と友好的に協力しながら、課題に対処し、共存していこうという考え方日本国憲法の基本原理の一つ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際協調主義」の意味・わかりやすい解説

国際協調主義
こくさいきょうちょうしゅぎ

一国の基本的外交方針として,諸外国との友好的協力関係を追求しようとする立場軍国主義大国主義などに相対する。日本では,第2次世界大戦後強く主張されるようになった。日本国憲法は,前文でその趣旨を宣言し,特に国際対立を破局に追込む要素である戦争軍備に代えて,平和を愛好する諸国民の公正信義に信頼するとし,かつその9条で戦争放棄戦力の不保持を規定した。また,98条2項で「日本国が締結した条約及び確立された国際法規は,これを誠実に遵守することを必要とする」と規定するのも,この思想の現れである。

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旺文社世界史事典 三訂版 「国際協調主義」の解説

国際協調主義
こくさいきょうちょうしゅぎ

第一次世界大戦惨禍を体験した後の国際社会の思潮民族自決主義とともに戦後体制の根幹となった
ヴェルサイユ条約によりスタートした国際秩序は,世界大戦への反省と資本主義列強による旧体制の維持という2つの側面をもっていた。アメリカの国際連盟非加盟や社会主義国ソ連への敵意など多くの問題をはらんでいたが,世界恐慌までは国際的な協調への努力が続けられた。1925年のロカルノ条約の締結やそれに伴うドイツの国際連盟加盟,28年の不戦条約の締結はこの国際協調主義の頂点といえる。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「国際協調主義」の解説

国際協調主義(こくさいきょうちょうしゅぎ)

主権的国民国家システムの確立以降,国境を超える作用ないし活動にかかわる問題について,単独武力行動や二国間方式によらず,多国間での調整協議ないし国際協力によって穏やかな解決を相互に志向する考え方。帝国主義間の対立激化のために第一次世界大戦が引き起こされたという反省のもと,国際連盟の創出,維持に影響を与えた。

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