国庫債券(読み)コッコサイケン

デジタル大辞泉 「国庫債券」の意味・読み・例文・類語

こっこ‐さいけん〔コクコ‐〕【国庫債券】

国債に対する権利を表示する証券。ふつう国債証券とよばれるが、特別の需要をみたすために発行する国債証券をさす場合がある。

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精選版 日本国語大辞典 「国庫債券」の意味・読み・例文・類語

こっこ‐さいけん コクコ‥【国庫債券】

〘名〙 国債に対する権利を表示する証券。すなわち、国庫の負担する債券。また、臨時特別の需要をみたすために発行される国債証券を特にさす場合がある。国庫証券
毎日新聞‐明治三七年(1904)一月二八日「財政計画として借入金及び国庫債券の発行に依る外」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国庫債券」の意味・わかりやすい解説

国庫債券
こっこさいけん

一般的には国庫が資金繰りのために振出す比較的短期の債券をさすが,明確な定義はない。長期公債 (国債) や資金繰りのための一時的な短期政府証券も国庫債券であることに変りない。しかし日本には国庫債券という名称をもつ公債が第2次世界大戦前に発行されたことがしばしばあり,この言葉はむしろこれら特定の公債をさすものと理解される。この国庫債券は日露戦争の戦費調達のため初めて発行され,第1次世界大戦以後種々の目的のために発行された。通常償還期間5年以下の5分利国庫債券であった。

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百科事典マイペディア 「国庫債券」の意味・わかりやすい解説

国庫債券【こっこさいけん】

確定公債に借り換えるまで一時的に資金を調達する場合,または数ヵ年にわたって国庫収支を適合させようとする場合に発行される公債。概して短期または中期のものが多い。日本では日露戦争の際に初発行,1917年から本格的に制度化。なお国債を表示する証券をさすこともある。

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